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片想いの行方

第39章 片想いの行方


「美和、アンナと大学別々なんだろ。

そんな泣いてばかりで大丈夫かよ?」



ヒメがニヤッと笑ってあたしの髪に触れる。



「寂しくなるのは目に見えてるんだから。

今のうちに、俺を彼氏にしておいた方が良いと思うぜ?」




「………!///」




「……おいっ!」





蓮くんは驚いた声を出すと、あたしの髪からヒメの手を振り払った。




「話が違うだろ!

てめーさっきまでは待つとか何とか……

いきなり態度翻してんじゃねーよ!」



「今さら出てくるな。引っこんでろ。

だいたいお前が俺に美和を譲ったんだろ」



「……っ だからそれは………」




蓮くんが言葉を詰まらすのを見てヒメは笑うと、再びあたしを見た。





「……で? どうなんだよ?



ここまで来たってことは、何か言いたいことがあるんだろ?



遠慮せずに言えよ」

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