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片想いの行方

第42章 もうひとつの世界


▽Side... 美和





人は誰でも、ふと過去を振り返る時がある。



ここまで進んできた道の途中で、何度もあった岐路を



その時に1番最良だと思った方向に、進んできたはずなのに






こんなはずじゃなかったとか





あの時こうしておけばよかったとか





そうやって、当時の自分の選択を後悔したりする。




でも、そんな事考えても、どれだけ願ったとしても、過去に戻れるわけではないから





仕方ないよって大抵は諦めて






その時の想いを忘れて、また現実の自分に戻る。








……よくある話。




誰にだってあること。










だけど






私は









過去を振り返ったりする日なんて1度も無い。










……振り返るまでもなく










その “ 後悔 ” と共に









毎日を生きているから。

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