
片想いの行方
第49章 償いの理由
次の瞬間
ゴフッ…………
「…………!!」
鈍い音がしたと同時に、ヒメが横に倒れ込んだ。
や、やば……!
そんなに強くしたつもりは………
「……………痛っ~~~~」
「…………ご、ごめ………!」
私の右膝が、思った以上に
ヒメのみぞおちに深く入ってしまった。
お腹を押さえながら、ヒメが横から睨みつける。
「……てめー……
どこにそんなバカ力が………」
相当痛いらしく、ヒメはそのままベッドにうつ伏せになったまま動かない。
「だ……だってヒメが変なことするから……」
ヒメの言葉に、心臓が破裂しそうで
瞬間的にその言葉を遮ってしまった。
