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片想いの行方

第72章 ★教祖崩壊

「……不安だったわ……」




絞り出すように、本音を告げると

蓮は私の顔を上げさせた。

見上げたその精悍な顔に、優しい微笑みが浮かんでいる。




「ちゃんと言えるじゃん。
瑠璃の不安を無くす為なら、俺は何でもするよ」


「……………っ」


「お前が素直になるのが、1番嬉しいから。
彼氏の役目、務めさせて」





もう、幸せ過ぎて死んでしまうかも。

その笑顔に、もうKO寸前……



と、その時




「……………!!」




ヤ、ヤバイ………!

私は慌てて体を離すと、蓮の腕をグイッと引く。




「瑠璃?」

「向こうから同僚が来る」

「え?」

「こっち来て!」




見つからないように、ロビーの1番端にいたけど

周りに人だかりが出来ているから、気付かれたかも。

この制服を着てる以上、こんな所を見られたら大変……!

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