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pure love

第5章 兆候?

バタバタと廊下を駆ける音が近付いてくる。

「凌太先生、蓮は⁈ 」

飛び込んできたのは、俺の両親。

泣き腫らした目をした母親と、目の下にすげー隈を作ってる父親。


「……ごめん」

多分すげー心配掛けたんだろうな。

俺は素直に謝る。


「良かった…っ…うぅ…」

俺の顔を見て、再び泣き出した母親。

「凛ちゃんもずっと付いていてくれたんだ。呼んでくるからちゃんと謝りなさい」

母親の肩を抱き、病室を出て行く父親。


その言葉にドキッとした。

(……ずっと付いてた? 凛が?)


そんだけヤバかったんだろ。

相当心配掛けたんだよな?


でも、

(ずっと……付いててくれたんだ……)

嬉しくて顔がニヤける。



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