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pure love

第13章 短編・番外編【第二章・約束】

凛の口に吸い込まれたのは、俺の滾る欲情。

そして、いつもより濃い凛の欲情の香りに導かれるように唇を寄せた。


凛の香りは、俺の身体を熱くする。

頭の中はもう凛でいっぱいで、

夢中になって舌を動かしていれば、

「や、ぁ…あ、あっ、ん……」

凛の身体が小さく痙攣していた。


限界まで昂ぶる俺の熱。

凛の蜜に擦り付ければ、

「蓮…避妊、しないで?」

俺の下で凛が呟く。


「蓮の赤ちゃん、欲しい…」


─────俺と凛の?

でも…病気は、遺伝しないだろうか…

今は完治したとはいえ、子供の頃からずっと苦しんできた病気だ。

どこか不安が過る。


「……大丈夫。パパが打ち勝った病気だもん。そんなパパはお医者様だもん」


……パパ……

そんな、未来を……

想像したことなかったな。


いつか……

そんな未来が来るのだろうか……

そんな未来を、

凛と共に……

生きていきたいと、今強く思う。







【pure love】短編・続編 
第二章*約束
2015.6.9  完結

読んでくださり、ありがとうございました(〃▽〃)
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