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pure love

第5章 兆候?

ガンッ

平野の肘が、クラスメイトの谷村のコメカミに当たる。


「またかよ!」

「わざとじゃありません! すみませんでした!」


(絶対わざとだ…)

バスケに詳しくない俺が見たって明らかな、反則行為。

平野だけではなくそのクラスメイト達も、反則を重ねては謝るという行為を繰り返す。


「平野ってバスケ部だろ? プライドないのかよ…」

思わず呟く。


体育教師1人であちこちでのラフプレーを見切れず、教師の目を盗んだ反則が続いている。

その首謀者は、こちらを見てニヤニヤ笑っている平野だ。



「まあまあ、俺が仇を取ってやるから」

谷村に代わり、奏がコートへと向かった。


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