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大好きだよ

第2章 前兆

有実side

車に乗ると急に眠気が襲ってきたんだ。
翔ちゃんの方にもたれかかると安心してそのまま寝ちゃって…


目を開けると楽屋だった。

有「んっ…」

翔「あ、有実起きた?起き上がれる?」

有「ん…うん…」

力を入れる。

でも、起き上がれない。
力が入らないんだ…

和「有実?」

有「ごめん…力が入んない…」

翔「ん…じゃあ俺が起こすから捕まってて。」

有「うん…」

翔ちゃんの腕にしがみつき、優しく起こしてもらう。

どうしちゃったんだろう…
自分で起き上がれないなんて。

翔「有実…どうしちゃったの?」

わからないの…わからない。
朝からずっとおかしいの。

自分の体の異変さえも原因がわからない。

有「わかんないよっ…」
ぎゅっと翔ちゃんに抱きついた。

そして翔ちゃんも抱きしめてくれる。

翔「そっか…」

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