 
神様の独り言
第1章 神様は世界を作る
「救急車!!!だれか!救急車を!!!」
少女の両手は警官の腹からドロリと抜け…真っ赤に染められていた…
「…時田の口を塞げ!!!!誰も彼女の声を聞くな!!!」
一人の警官が少女の口にハンカチを詰め込み…
体を押さえ付けた…
少女は…反論、反発することなく…
警官に取り押さえられた…
「…殺人容疑で…逮捕する」
少女は…清んだ瞳で…押さえ付ける警官を見つめる…
真っ黒で吸い込まれそうな…瞳…
押さえ付ける警官の手が…緩みそうになる…
が……ぬちゅ…
彼女の手に絡まる…同僚の血に触れる……
血は、まだ…熱くて……
悍ましく感じた―――――
「…何が…神様だ…
悪魔じゃないか――――」
 
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