
ふた恋
第2章 飲み会
「あー‥緊張する」
「大丈夫だよ、みんな優しいから」
俺は今ある店の前にいる
杏里のバイト先の飲み会の場所
絶対気まずいだろ。
バイト先の連中に知り合いなんかいない
全くの無関係な訳だ。
「あ、杏里こっちこっち!」
「もうみんなきてたんだー」
そして視線は俺に注がれる
「‥あ、どうも」
「これが彼氏の秋元友貴。なんか緊張してるみたい(笑)」
「初めまして。今日はなんかお邪魔してすみません」
「いいのいいの!いやぁ、杏里の彼氏だけあってやっぱりかっこいいね。あたしは柏村由紀!よろしく」
「確かに!俺もかっこよくなりてー。あ、俺は水瀬冬弥。ちなみに由紀の彼氏でーす(笑)」
「あ、初めまして!//・・坂本ひかりです!よろしくお願いします」
「ひかり以外はあたしと同じ年で、ひかりは一個下なの」
「へぇー。他はいないの?」
「うん、今日はこのメンバーだけ」
