
秘密の花園
第3章 周囲
「未弥お嬢様」
「......ビクッ」
あの事があってから、ベッドという事もあり、眠気に身を委ねて寝ていた。
起きてみると、もう朝。
「そんな怯えないで下さい。傷付きます」
「手を出したのは緋月さんです....」
「クスッ。その様子だと、物足りなかったとか?」
「やっ!やめて下さい!」
緋月さんは、私の首筋をツーっと撫でる。
「下手に誑かしてはダメですよ。そういう事に、男は欲情してしまいますから」
「......っ!」
緋月さんは、首筋にリップノイズと共に、熱を残すキスを落とした。
