
秘密の花園
第4章 未知
ここは、3階にある、一年生専用のベットルームの一室である。
やけに色っぽく、妖艶なオーラが漂っている。
緋月さんは、鍵を閉め、すぐに私を抱きしめた。
「どんな風の吹き回しであれ、これは与えられたチャンスですから」
傍にあるベットに押し倒されてしまう。
ゆっくり。
静かに。
「存分に楽しませて差し上げましょう」
「あっ、あの!!」
「何か?」
「授業の方は....?」
緋月さんにムキになり過ぎて、忘れていた。
「お嬢様、私が、昨年の執事コンクールで優勝した事、ご存知ですか?」
「あ、はい....」
今さっき知りましたー、なんて、言えるわけがない。
「その執事がお仕えするお嬢様の、1年間のうちの3分の1は、授業にでなくても免除されるのですよ」
そんな事で授業が免除されてしまうなんて、こんな事で大丈夫なんだろうか。
いや、元から大丈夫じゃない学園だった。
くだらない事ばかり考えているうちに、ブラウスのボタンが全て外れ、下着が露わになっていた。
「お嬢様、無抵抗ですがよろしいのですか?」
「あっ!やめ....」
いや、抵抗しないと決めたはずだ....。
無意識のうちに入れていた腕の力を抜くと、緋月さんは官能的に微笑んだ。
「もう、逃げられませんからね」
