
秘密の花園
第4章 未知
「俺に口答えするんだ」
「何が真実であろうと、貴方は私の執事です。主の言う事を聞きなさい」
「貴方は面白い。1度抱いた事があるというのに、全くそれに依存をしない。他の女とは違う」
「周りの汚い人間と違って、私はそういう目的でここに来たわけではない」
「他に理由があるもんね」
この人はきっと、
私の知らない事も全部知ってる。
「では、緋月さん。あなたの目的はなんですか?」
緋月さんは少し驚き、また笑う。
「いずれ分かりますよ」
「貴方は誰なのですか?」
彼は1度目を伏せ、そして開いた。
「未弥お嬢様の執事、緋月とお申します」
さっきの私を見下すような態度ではなく、
別人のような目をした緋月さんが立っていた。
不思議な執事だ。
何故、彼が私に仕えているのか…
全てはあの方の手の中。
