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恋密度〜官能・従兄妹編

第1章 幼い記憶

「ただいま!あら、……まあまぁ。やけに静かだと思ったら二人で仲良ぅ昼寝しとる!」


「真美ちゃんは晃一になついてるからねぇ…もう少し寝かしてやったらえぇよ。明日はもう帰るから、今日はいっぱい遊び過ぎたんでしょ」


お母さんやおばさんの会話を遠くで聞きながらお兄ちゃんとアタシはぐっすりと眠った──



そして…翌年。お兄ちゃんは中学の二年に上がり、勉強が忙しいからとおばさんだけが帰郷して次の夏からお兄ちゃんは田舎に帰って来ることはなかった…。



あれから七年ぶり──



久しぶりに会ったお兄ちゃんはアタシの知らないお兄ちゃんになっていた…



ただ、はにかんだ笑顔だけはあの時のまま──



お兄ちゃん…


アタシの大好きな優しい人

〜幼い記憶〜

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