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恋密度〜官能・従兄妹編

第2章 蒼い果実

「晃一、お前も少しなら飲めるだろ?」

「あ、はぃ頂きます」


親戚が集まった居間で宴会なみの夕食が始まりお兄ちゃんは、おじさん達に絡まれている。アタシはその様子を離れた方から見ていた…


あの時よりも全然、伸びた身長に同級生の男子よりもガッチリとした肩幅。全てが大人の男の人になってしまったお兄ちゃんは、すごく遠い存在に思えて…


アタシは話かけることができなかった……


「真美ちゃんも晃一と話ておいで、昔は一目散に晃一に抱きついて離れなかったのに…やっぱり、お姉ちゃんになったんだね」


隣にいたおばさんがそう、話かけてきた。

「だって…なんか久しぶり過ぎて……」

昔のことを言われて何だか恥ずかしい。もう、あの頃とは違う…
何も知らなかったあの頃の幼いアタシとは──


アタシはあの時シタ事がとてもいけないことだと知ってしまった……

そして…あの日以来、久しぶりに顔を合わせるのに、なんて言っていいか解らないよ……

お兄ちゃんは多分忘れてる。

あの日、一緒に遊んだことを──


だから、平気なんだろうな……



真美はうつ向きながらご飯を黙々と食べ出した。

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