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12cm~越えられない距離~

第3章 ヘンなヒト?~晶side

「告白されたわけでもないし、連絡してってのでもなく、登録しといてって」

「…うん」

「榊くんと話は合うし、楽しいし、励まされて元気もらったりするけど…」

真央は首を傾げて、う~ん、と唸った。

「皆に同じように優しいから、勘違いしそうで怖いんだ」

「それって…好きって事なんじゃないの?」

トータルで考えればそうとしか思えなくて。

だけど真央はゆるゆると首を振る。

「嫌いじゃないけどね」

「…じゃ、登録するんだ」

「うん。…しない理由もないし」

何だか…同じ性別なのに、オンナゴコロって難しいわ…。

「アキは?同じクラスで気になる人いるの?」

「え!?」

気になる人…って頭に浮かんだ人に戸惑う。

何で中谷くんが出てきた!?

いやいやいや。謎な人だから気になるだけで、好きとかじゃないし!!

「いないな~」

「ほんとに!?ちょっと間があったよ!?」

「ほんとにいないってば」

そうそう。今までに関わったことのない人だから気になるだけ。

それだけなんだから。

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