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あなたは特別

第2章 残業のオフィスで





周りの照明が落とされ
自分と直也のPCの光だけが見える



あれ以来2週間
恥ずかしくて照れくさくて仕事上の
必要最低限以外の会話をしていなかった



だからこんなときどうすれば
良いのか分からない


よりによって私と直也は向かい合わせ




カタッ

コーヒーを飲もうと給油室に入った




「はぁ肩こるわ」

シンクにもたれかかったとき



ガチャ


「あ、里穂さん」


直也がカップ片手に入って来た



「里穂さん俺のこと避けてません?」


何も言えず直也に背を向けた



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