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あなたは特別

第4章 ほんとにケッコン?



気づいたときは
もう朝で「仕事の用意は?」っていう
直也の声だった





「なお…」



手を高く上げ伸びをする私の指に
キランと光る薬指のリング



ほほが緩んでしかたない




「なーにニヤけ店の?里穂さん」



背後から耳にかかる吐息に息が止まる





それでも何もしてこない直也に
私が肩をすぼめると



「何期待してたの?」って



もう無視して準備をしよう


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