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不器用なくちびる

第22章 【椎名 16才】

二人で笑いながら体勢を変え
俺が上になると、
ゆっくりゆっくり身体を揺らし…

感じてくれるようになった
桧奈の中を充分味わった後…
俺は射精した。

確かに桧奈を愛してる。
俺は今日…
愛してる奴とやっと繋がった…

……………………
……………………

時は流れ…
俺が17才、桧奈が21才になる年に
子供ができて…俺たちは翌年結婚した。

順番が逆になっちまって
俺はおやじさんに殴ってくれって
頭を下げたけど、
めでたいなぁ〜と笑って赦してくれた。

そういえば、
付き合い始めに挨拶した時も


「俺は桧奈を信じてるからな。
それに椎名だったら大丈夫だ。
お前は人の痛みを知ってる。
もう後悔するような人生は歩むなよ。」

と言ってくれたんだっけ…

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