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不器用なくちびる

第24章 【春菜 19才】

「あの…私、美容師志望なんです。
石塚さん、すごいですね!
心まで明るくなるようなメイクです。」


「ありがとう。
美容師志望かぁ…
どうりで素敵なアレンジしてるね。

あのさ…春菜ちゃんだっけ?
今度、俺が働いている店に遊びに来ない?
いろいろと勉強になると思うし…

こんなこと言うと
軽く思われるかもしれないけど…
君のことももっと知りたいし…
いや、良かったら、なんだけど…

あ、いつもこんなこと言ってる
訳じゃないんだよ?」


気持ち赤い顔をしながら話す
石塚さんの瞳をじっと見る…

石塚さん…私は男を見る目があるって
確信したばっかりなの。

私が好きになった男の人たちの目は…

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