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忘れた頃に…

第43章 帰りたい



歩きながら考える。

彼の体が離れた瞬間、胸の辺りが締め付けられるような感じがした。

本当は、涼しい…ではなかったのかもしれない…

本当は、寂しい…だったのかもしれない。

何を望んでいるのだろう…

私から手を繋いだのもそう。

何を望んでいるのだろう…

寄り道の提案に、迷わずOKしたのもそう。

何を望んでいるのだろう…

私は、何を望んでいるのだろう…

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