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忘れた頃に…

第54章 これで良かったのよ。



もう、余計な事を考えるのはよそう。

焼き上がったパンの中から、形のキレイなものをいくつか選んで箱に詰めた。

少し遅くなっても良いように、置き手紙をした。

「友達に会いに行ってきます。
夕御飯の支度までには戻ります。
パン、食べてね。」

心配をかけない為…と言うよりも、彼との時間を邪魔されたくないから…の方が近い。

玄関にある姿見で全身チェックをしていると、急に扉が開いた。

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