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殺人鬼の棲む島

第18章 3日目 朝 黒鵜岬

「どうした? 死ぬのを覚悟した?」

殺人鬼の声は歓喜で震えていた。

その声は今までオフ会の中で喋っていた声とは明らかに違う。
興奮と恍惚が抑えきれないような声色だった。

『その油断が命取りだッ!!』

TOMは声がした方向へと飛び出してタックルを試みる。


「なっ……」

TOMのタックルは虚しく空を切る。

しかもTOMが飛び込んだ先は断崖絶壁の方角だった。

殺人鬼はいたぶってる振りをして、逆にTOMを揺さぶり、冷静に断崖から飛び降りるように仕組んでいた。

宙に体が浮かんだと思ったのも一瞬の出来事だった。

予想もしなかった展開にTOMは頭から断崖の底へと転落していった。



生存者:残り9名

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