殺人鬼の棲む島
第20章 3日目 昼 リビング
今日の早朝、ここで冗談を言い合ったTOMが死んだ。
それにも関わらず紫響は普段となにも変わらぬ表情でワイングラスを片手に食事をしていた。
見事に焼き上がったオムレツに米から炊きあげたチーズリゾットというのが彼女の昼食だった。
リビングには紫響しかいない。
この料理を作り上げたのは紫響本人であった。
リビングにはメンデルスゾーンが流れている。
交響曲第四番イタリアだ。
古い蓄音機が置いてあったので、レコードも必ずあると読んでいた紫響が探しだした一枚である。
軽やかで美しい旋律がこの洋館によくマッチしていた。
それにも関わらず紫響は普段となにも変わらぬ表情でワイングラスを片手に食事をしていた。
見事に焼き上がったオムレツに米から炊きあげたチーズリゾットというのが彼女の昼食だった。
リビングには紫響しかいない。
この料理を作り上げたのは紫響本人であった。
リビングにはメンデルスゾーンが流れている。
交響曲第四番イタリアだ。
古い蓄音機が置いてあったので、レコードも必ずあると読んでいた紫響が探しだした一枚である。
軽やかで美しい旋律がこの洋館によくマッチしていた。