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殺人鬼の棲む島

第23章 3日目 夜 黒鵜館すまいるの部屋

扉を開けると中からは腐敗した空気が溢れてきた。

ソラは息を止めて窓に駆け寄り、急いで開ける。

京茶屋、遥風の二人も素早く室内に入り、腐敗臭がこれ以上館に漏れないようにした。


ここは第一の被害者、すまいるの部屋だ。

現場を確認して状況を整理しようという決断になり、この三人がやって来た。


うつ伏せで倒れてるすまいるの遺体を仰向けにしたのは京茶屋だった。

傷口を露にしたすまいるの姿は更に気味の悪いものだった。

「あーやっぱり……」

でろんと垂れた腸の辺りをしげしげと眺めながら遥風が独り言のように呟く。

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