テキストサイズ

殺人鬼の棲む島

第23章 3日目 夜 黒鵜館すまいるの部屋

「何回も腹を刺されてますねぇ……これだけ損傷が酷いからきっとそうだと思ってたけど」

流石にソラはそこまで近寄るのは躊躇われ、少し離れた位置から検死する遥風を見ていた。

「下から突き上げるように刺されとるな」

傷口を確認しながら京茶屋が判断する。

「それも真正面から……まあ殺人事件が起きる前だから油断していたということもあるんでしょうが……」

間違いなく顔見知りの犯行ですね、とソラが呟くと二人も首でそれを肯定した。

「ん? すまいるさん、服は来てるけどベルトのバックルは外れてるね」

遥風は指差して二人に告げた。

「確かに……」

二人もそれを確認する。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ