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殺人鬼の棲む島

第24章 3日目 夜更け リビング

すまいるの部屋を一通り見て回った三人はリビングへと向かう。

部屋を出た瞬間、芳醇な香りが鼻孔をくすぐったが、凄惨な現場を見たばかりの三人は流石に食欲がそそられることはなかった。

いや、むしろその匂いが禍々しい肉の臭いを思い出させ、吐き気を催させる。

リビングにつくと激しい口論が繰り広げられていた。


「一体何が不満なんでしょう?」

紫響が微笑むとみじろっぷが牙を剥くような顔になる。

「何が不満ですって……ふざけないでっ!!」

食卓に並べられた皿を指差し、みじろっぷが吠える。

「なんでこんなものを作るんですかっ!?」

皿にはとろとろに煮込まれた牛肉の塊が濃厚なソースと共に盛られていた。

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