殺人鬼の棲む島
第24章 3日目 夜更け リビング
「どうしてって、牛肉の塊とワインが豊富にあったから作ったのよ、牛肉の赤ワイン煮込み」
悪びれた様子もなく紫響が言う。
この三日間で血生臭い現場を三度も見た参加者たちは当然誰も手をつけていない。
「そういう意味じゃなくて……」
綴恋愛も戸惑いながら反論を試みる。
「……メメント・モリよ」
反論が始まる前に紫響が語った。
「メメント・モリ……?」
悠夢が首をかしげる。
「そう。自分が必ず死行くものであることを忘れるな、という意味よ」
皿を手にとって紫響が説明する。
悪びれた様子もなく紫響が言う。
この三日間で血生臭い現場を三度も見た参加者たちは当然誰も手をつけていない。
「そういう意味じゃなくて……」
綴恋愛も戸惑いながら反論を試みる。
「……メメント・モリよ」
反論が始まる前に紫響が語った。
「メメント・モリ……?」
悠夢が首をかしげる。
「そう。自分が必ず死行くものであることを忘れるな、という意味よ」
皿を手にとって紫響が説明する。