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殺人鬼の棲む島

第26章 4日目 早朝 岡山県某漁港

未来はすまいるからの招待状を受け取りながらも待ち合わせに間に合わなかった。

一人で行くのもなんか気が引けたので知り合いのともこに一緒に来てもらったというわけだった。

「まあ仕方ないわ、未来ちゃん。どうせこの雨だし、また明日、来てみましょう」

うーっと悔しそうに唸ってから未来はバッグを持った。

「じゃあ明日雨が上がったらまた来ますからね」

「わかった。ちゃんと来るから。早くお風呂でも入らないと風邪引いちゃうわよ」

「……はぁい」

ともこに説得され、渋々未来は今日の渡航を諦めて駅の方へと歩いていった。

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