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殺人鬼の棲む島

第27章 4日目 早朝 リビング

窓の外は豪雨と強風が吹き荒れていた。

窓を叩く雨音で目を覚ました一同はリビングに集まっていた。

「凄い雨ね……これじゃさすがのソラも室内で大人しくしてるしかないわね」

全員分のコーヒーを淹れながら綴恋愛が笑う。

ソラはそれに答えず窓の外を眺めていた。

「あら、私、今朝は紅茶が良かったんだけど?」

カップを差し出された紫響はさらりと嫌みを言う。

「じゃあご自分でどうぞ」

取り合わず綴がカップを下げる。

「こんなにどしゃ降りで本当に迎えの船、来てくれるのかなぁ……」

望は心配そうな声を震わせる。


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