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殺人鬼の棲む島

第27章 4日目 早朝 リビング

「大丈夫だよ。こんな雨は明日には止むと思うよ?」

コーヒーを啜りながら遥風は笑った。

「でもでもっ……止んでも海が荒れてて船が来れないかも……」

不安を煽るようなことを望が言う。

「う~ん……それは、あるかも」

外を眺めて遥風が苦笑いする。

「大丈夫じゃよ。その頃には穏やかになっとるはずじゃ」

京茶屋は笑って望の頭を撫でてやる。

望は釈然としない様子だが、頭を撫でられて目を細めて微笑む。

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