無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

みじろっぷはコーヒーの湯気で白く曇った眼鏡をコキコキと拭いてみんなの会話を黙って聞いていた。

やけに落ち着いた気配に悠夢はどこか空恐ろしいものを感じていた。

「これだけ雨だと殺人鬼もお休みじゃろう」

京茶屋は最年長の頼れる笑いをあげて悠夢の頭も撫でてやる。
しかし子供扱いされるのが嫌だったのか悠夢は顔をしかめて頭を京茶屋から離した。

「なんか、嫌な予感がするんです」

ゆきめが呟く。

「嫌な予感？」

ソラがゆきめに視線を向ける。

「なんだかわからないんですけど……すごく嫌な予感です」

弱気で泣き虫のゆきめという感じではなく、気丈な声で不吉を語った。

「まあ……確かに、ね……」

雨はますます激しさを増し、不安に怯える９人にその激しい雨音を聞かせていた……

オフ会4日目の阿鼻叫喚が静かに幕を開ける……