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殺人鬼の棲む島

第34章 4日目 夜更け プレイルーム

「誰なんだよっ!! 言えよっ!! この中にいるんだろっ殺人鬼っ!!」

いつも冷静なソラが怒鳴り散らした。

「落ち着くんじゃ……」

「お前が殺人鬼かっ!?」

ソラは涙を流しながら京茶屋の襟首を掴む。

「落ち着けと言っておるだろうがっ!!」

京茶屋も充分落ち着きを失っていた。

ソラの手首を掴んで捻りあげる。

「ほら、本性を現したわね、お巡りさん」

紫響が立ち上がって京茶屋を睥睨する。

「あなたたちはそうやって結局力づくで正当化しようとする。腐った人種よ。間違いないわ、この男が殺人鬼よ」

京茶屋は牙を剥いて紫響を睨む。

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