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殺人鬼の棲む島

第36章 5日目 早朝 岡山県某漁港

「ああ? まぁな……けど島にはいかねぇよ」

「なぜ?」

「なぜって……あの辺りは潮の流れが速いんだよ。それに岩礁だらけだ。あんなとこ行ったら座礁しかねないからな」

そう言うわけだから、わりぃな、と言い残し漁師は去っていく。

「なるほどね……だからみんな行きたがらないのね、黒鵜島に」

ともこは視線を海に向けてポツリと呟いた。

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