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殺人鬼の棲む島

第37章 5日目 早朝 黒鵜館リビング

「おはようございます……」

明らかに寝不足の顔をした悠夢がリビングにやって来ると「おはよう」と遥風がにこやかに返してくる。

リビングには既に遥風のほかに夏野ソラ、京茶屋がいた。

特に決めたわけではないが朝はリビングに集まるようになっていた。

これは夜中の間に死んでいないかという確認の他、殺人鬼が不審なことをしていないかというお互いの監視の意味もあった。

もちろん口に出してそれを言うものはいないが。


「簡単なものしか出来なかったけど」

そう言いながらソラがキッチンからベーコンエッグの乗ったプレートを持ってくる。

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