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殺人鬼の棲む島

第39章 5日目  昼 黒鵜館プレイルーム

とはいえ腐敗臭で充満した部屋の中でじっとしているのは気持ちがいいものではない。

風邪が直っていないからか悠夢は特に辛そうな表情を浮かべていた。

それでもここを出るわけにはいかない。

ここを出れば殺人鬼という嫌疑にかけられ、処刑されかねないからだ。


この部屋には会話すらなかった。


音楽すらない。


とにかく黙って時が過ぎるのを待つしかない。


特筆すべきことは何一つ起こらず、時間がゆっくりと過ぎていった。




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