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殺人鬼の棲む島

第4章 一日目 昼

「だいたいなんで恋愛はこんなに荷物大きいんだよ」

面倒臭そうに恋愛のスーツケースを持ってやりながらソラがぼやく。

「だってこんなとこまで来たんだもん。オフ会終わったあと神戸とか大阪にも行ってみようかなって思ってさ。あ、ソラもどうしても着いてきたかったら一緒に来ていいけど?」

ちらっと上目遣いでソラを見る。
しかしソラは無視して紫響と並んで歩きはじめた。

「なによっ!! せっかく誘ってあげたのにっ!!」

恋愛はぷくっと頬を膨らませた。

「えっ? オフ会のあと、更に旅行に行くんですか? タフですねー」

笑いながらすまいるが絡んでくる。

「タフって……何がですか?」

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