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殺人鬼の棲む島

第41章 5日目 夜 黒鵜館大浴場

夜の集合場所は大浴場となっていた。

それぞれがトイレに行ったり、軽く食事をとったあと、一同は大浴場に集まった。


「あれ、悠夢ちゃんは?」

五人しか集まらないことに気付いた遥風が誰となしに問い掛けた。

「さあ? トイレに行った気がするんだけど……」

ソラが首をかしげながら答える。

紫響が腕時計に目をやる。

「もう集合予定時間から二十分も過ぎてるわ」


大浴場に言い様のない不気味な静寂が訪れる。


「どれ、ワシが見てくるかのぅ……」

わざと陰鬱な空気に気付かない振りをして、腰をとんとんと叩き、京茶屋が立ち上がった。

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