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殺人鬼の棲む島

第42章 5日目 深夜 黒鵜館リビング

深夜になり、一同がリビングに行くと悠夢が震えながら座っていた。

隠れもせず座っている姿を見て一同
驚いて身構えた。

「おやおや? 殺人鬼さん、寒いんですか? ずいぶん震えてますね?」

遥風は隠し持っていた護身用ナイフを構えて悠夢に軽口を叩く。

「えっ……殺人鬼……!?」

悠夢が驚きながら遥風に視線を向ける。

全員から猜疑心の籠った視線を送られ、悠夢は一瞬で自分の置かれている立場に気付く。


「ち、違うっ!! 私は殺人鬼じゃないッッ!! 違うのっ!」

叫びながら近寄ると全員が後退りして身構える。

「近寄らないでよっ! 人殺しっ!」

望が全力で叫ぶ。

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