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殺人鬼の棲む島

第44章 6日目 午前0時

疑えば何でも疑える。

このひとつの判断で人一人の命に関わる。

その重さに誰もが押し潰されそうだった。


「……悠夢さん。本当に君が殺人鬼じゃないんだね?」

夏野ソラが落ち着いた口ぶりで問い掛けた。

「は、はい……私じゃないですっ……信じてください……」

悠夢も神妙に頷いて答える。


「この子は殺人鬼じゃなかろう」

京茶屋が断言した。

その言葉に悠夢はぱぁっと表情を明るくさせた。

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