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殺人鬼の棲む島

第45章 6日目 朝 神社内祈祷所

京茶屋、夏野ソラ、悠夢、望の四人は瀬戸内虚空蔵尊神社の祈祷所に来ていた。

「確かになかなか立派な神社ですね、こんな島にしては」

京茶屋から聞いていた通り、神社は大きくてソラはそんな感想を述べた。

当然参道にはかつての凶行の痕跡などは残っていない。

そんな出来事があったこと自体知らない四人は、まさに少年が両親が刺し殺した現場の上に立ち、神社を見上げていた。

社を通過し、四人は祈祷所に向かう。

かつての案内看板が朽ちた文字ながら微かに読める。

『十三参り』と書かれているのがなんとか読める。

「じゅうさんまいり?」

望が首をかしげながら読む。

「十三歳になったらするお詣りよ」

答えたのは悠夢だった。

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