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殺人鬼の棲む島

第45章 6日目 朝 神社内祈祷所

「はじめて大人の着物を着て大人の仲間入りをするの。参拝することで知恵を授かることが出来るの……」

悠夢は独り言のように呟いた。

「ほう。詳しいんじゃのぉ、悠夢さん」

感心したように京茶屋は笑う。

悠夢はそれに取り合うこともなく両手を会わせて目を閉じる。

望もその隣で手を合わせる。

ソラは祈祷所の周辺をうろうろし、何か不審な点がないか確認しているようであった。

そっと目を開いた悠夢はそのまますたすたと鳥居の方へ向かって歩き出す。

「どこへ行くんじゃ?」

京茶屋が慌ててついてくる。
それを見てソラと望もあとに続いた。



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