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殺人鬼の棲む島

第47章 6日目 昼 船着き場

「無事に帰れると……いいですよね……」

悠夢が呟く。

「大丈夫。無事に帰れるさ、みんな」

ソラが立ち上がって悠夢の頭を撫でる。

「殺人鬼もその船で帰るんですね?」

悠夢の目はじっとソラの瞳を見詰めていた。

「……大丈夫だよ。殺人鬼には手を出させない」

答えになっているか、なっていないかギリギリの答えを返すのが精一杯であった。


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