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殺人鬼の棲む島

第48章 6日目 夜 リビング

すくっと悠夢が立ち上がる。

無言でソラと京茶屋が視線を向ける。

「あ、あのっ……トイレです……」

悠夢は顔を赤くして自己申告する。

「あ、いや……ごめん……」

中学生の女の子にそんなことを言わせてソラにも赤面が伝播する。

『トイレまで見張るの?』といった紫響の声を思い出す。

「わ、私も行くっ!! 待って、悠夢ちゃんっ!!」

望が慌てて悠夢を追いかけていった。


時刻はいつの間にか午後十時半を回っていた。

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