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殺人鬼の棲む島

第49章 6日目 夜更け リビング

ジリジリとにじり寄られ、ソラは隙を探す。

望を庇いながら動くのは楽なことではない。


「逃げろっ!!」


遥風が叫んで手に持ったココアを悠夢の顔にぶちまけた。


「うあっ!?」


不意を衝かれた悠夢は顔を背けてたじろぐ。


「逃げるんだ!!」

京茶屋の叫び声を合図に全員が争うようにリビングを飛び出していく。

「逃げられるわけないじゃん……この島で……」

悠夢はゆっくりと歩き出す。


そう、焦ることはない。
タイムリミットまであと二日もあるのだから……



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