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殺人鬼の棲む島

第49章 6日目 夜更け リビング

「紫響さん? ああ、あの人だけは私が殺人鬼だって気付いたんでしょうね……たぶん逃げてるんじゃないかな?」

悠夢は少し残念そうな顔で首をかしげた。

「わ、私が殺人鬼だって……気付いた……?」

「もうわかってるんでしょ、いくら鈍感なあなたたちでも……」

悠夢が日本刀を振り上げる。



「私が殺人鬼なの……ごめんね、望ちゃん」


「危ないっ!!」

ソラは慌てて望を持ち上げ、飛び逃げる。

殺人鬼悠夢はにやっと笑っていたちの血で汚れた手で顔を撫でる。

幼さの残る顔が血化粧で妖しく飾られた。



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