テキストサイズ

殺人鬼の棲む島

第56章 7日目 日の出 森

東の空が赤らんできた。


日の出である。


森の中からは旧洋館の燃える炎までは見えなかった。



夜が明ける……



望は生まれてこのかた、これほどまでに日の出を喜んだことはなかった。


暗闇から解放されれば視界も利けば逃げるのにも役立つ。

闇雲に暗闇に怯える必要がなくなる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ