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殺人鬼の棲む島

第56章 7日目 日の出 森

「はぁはぁはぁはぁ……」

望は息を切らしてふらふらになる。

一晩中走り通して体力は限界だった。

悠夢の暴走を止める。
その方法は未だに思い浮かばない。

望は木の根もとに座り体重を樹木に預ける。


ガサガサっと草を分けて人影が近付く。


「ようやく逢えたね……」


望はふわっと小さく笑った。



「逢いたかったよ、悠夢……」



殺人鬼と望は夜明けの森で再会を果たした。

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