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殺人鬼の棲む島

第60章 7日目 午前 黒鵜館リビング

「ああ。疲れたわ……」

紫響は首をこきこきと鳴らしながらリビングにやって来た。

一人殺人鬼が悠夢だと気付いていた紫響は惨劇が始まる前にいち早く身を隠していた。



隠れていた場所は悠夢の部屋のベッドの下である。



殺人鬼の正体が悠夢であると見抜いた上に、自らの身の隠し場所をその殺人鬼の部屋のベッドの下に選ぶ。

常識で考えれば絶対にあり得ない選択を紫響は大胆に選んだ。


一見無鉄砲に見えるがそこには緻密な計算がある。



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