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生き残るために非情になれない人間は必ず過ちを犯す。

悠夢が少し疑わしいと感じながらも幽閉を躊躇ったものもいたはずだ。


そしてその判断力の甘さは死を招く。


それに興奮した逃亡者と鉢合わせれば、誤って攻撃される可能性だってある。


それらをすべて読んでとった行動が悠夢の部屋に隠れるという結論に至った。


あとはそれをやりきる度胸の問題だ。


しかしこの作戦も既に潮時であることを紫響は悟っていた。


既に数名は悠夢に殺害されているはずだ。


生存者が減れば次に殺人鬼がしてくることはひとつしかない。


隠れているものを捜す。


そうなれば裏をかいた作戦は逆に読まれる。